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NGの音作りNo6 新曲「Will」のマスタリングとベースの下ごしらえ


Writer : hoji


Type/ : 2021-01-02 / blog

(Will ミックス中の画面)


こんにちは、
NGの音作り6回目です。

前回の続きから、もう少し具体的な内容について書かせていただきまーす。
しかし、NewsGatheringの正式なリリース作業が経験値なので拙いものですが。。。

お!、今日は脱線なしか?
YES!
あっ、そうだ!新年のご挨拶。

あけましておめでとうございます。
今年もNewsGatheringをよろしくお願いいたします。


本日、新曲「Will」が配信されましたので、そのマスタリングの具体的な内容。
使っているプラグインは、以下、
・Linear Phase EQ
・Vintage Graphic EQ
・Multipressor
・Exciter
・Stereo spread
・Phat FX
・Adaptive Limiter
・MultiMeter
です。企業秘密をこんなに簡単に、書いていいのかー? なんて!
これは自分で考え出したものでないので、全然OK。ググれば出てくる。

具体的には、
[Linear Phase EQ]
ハイパスフィルターで、人間の耳には聞こえない、20Hz以下をカット。
[Vintage Graphic EQ]
10kHz以上の音や1kHzの目立つ音を曲よりますが、ブーストします。
[Multipressor]
13kHz以上の音をコンプする(曲によります)。
[Exciter]
上記のコンプした音をきらびやかにする(曲によります)。
[Stereo spread]
高音を左右に広げる(曲によります)。
[Phat FX]
サチレーションをブースト、アンド、50Hz-60Hzの低音もブースト。
で、かつ全体のGainをほんの少し上げる。
[Adaptive Limiter]
全体を少しブーストしながら、Limiterをかける。

音が少しダイナミックになり、音圧も上がります、で、波形は海苔状になる。
(海苔状の波形が音圧が高いと言われますね)
大事なことは、すべて聴きながら何度も確認することかな。自分の耳を信じるのだ!なんて。

それと、「魔法の8kHz」を意識する。前回も出てきましたが、音が「こもる」対策です。低音を少々抑えながら「魔法の8kHz」以降の周波数をブーストすることで解決します。

この後は、バランス調整したり、リバーブエコーを調整したりするんですが、綺麗な透明感を出すには、やはりどうしても、トラックの「下ごしらえ」が影響することも多く、また、最初に戻ることも多いです。これまで何度か話しが出てきていますが、本当に「下ごしらえ」すごく大事です。美味しくなるかはここにかかっています。それと愛情も。まさに料理ですね。

(Willのベースのイコライジングプラグイン)

因みに、Willのベース楽器の下ごしらえは、以下になります。
最初のベースラインのデモアレンジは、LogicProのWoodベースの音で作成していました。
本番は、クニオのアイデアでピエゾマイクを使って録音されました。内容はFacebookでも紹介されてましたね。ピエゾマイクは木の振動音と弦の振動も生々しくマイクに収録されます。今回のアレンジは、Woodベース風、ベースラインは、ピアノにてアドリブで弾いたものを基本に音の配列を整理し、その後クニオが丁寧に再アレンジして正式なベースラインになりました。プラグインは、以下になります。
[BassAmp]
Flip-Topを使用。BASS8.0、MIDDLE6.0、TREBLE6.0ぐらいで、40Hz-100Hzを強調したEQ。
[Compressor]
VIntageFET使用。THRESHOLD-15、RATIO2.1:1、ATTACK15ms、RELEASE81.0ms
[Channel EQ]
写真の感じ。

Woodベース風になっていると思いますが、どうかなー?
Youtube Music->聞いてみてね!
2:00秒ぐらいのところは、雰囲気出ていると思いますが。。。

自分で言うのもなんですが、最近は、アレンジ+ミックス+マスタリングの仕事は早くできる様になってきているかなーーーとっ、ちょっと嬉しいですね。

しかし、いつもビビっているのが、楽曲の配信です。配信した曲はやり直しができず、修正もできない。手が離れたら終了で二度と直せない。いつもビビります、結果ほとんど、エイ!ヤー!で配信しています。
これまで6曲を配信しましたが、最初の頃はいつもドキドキしてましたね、最近ようやく気持ちが落ち着いてちゃんと向き合えるようになったかな。作って配信、また作って配信と言うスタイルなので、毎回本番で、そのおかげで鍛えられて、逆にこれが良かったと、ありがたく思っています。感謝!!

新曲、お楽しみください!
では、また次回。

つづく