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ボーカル録音にチャレンジ


Writer : matsushi


Type/ : 2021-02-13 / blog

ウタの録音は難しい。
歌詞を作り、メロディーと言葉の相性を探り、両方を推敲して、(小さい声で)練習する。

これまでのNGはクニオとホージと沢口れいさんがボーカルをとっているが、「Timeless Village」では満を持してワタクシイシモトが初挑戦します。

今回、メロディーはホージがプリプロで鼻歌で録音していたものをテンプレートにしている。
我々は洋楽をたくさん聴いてきたのでどうしてもテンプレートが英語っぽいハナウタ回しになってしまう。
よく言われることだが、英語は子音が単語の構成要素を占めるので一音節に一単語を乗せやすい。
日本語は母音で単語が構成されるので単語が複数音節にまたがってしまう。
この曲の歌詞はその日本語、そのままでは歌いにくいのでメロディーを変える。
ヘタするとフォークソングか演歌みたいになってしまう。
日本語のカッコいいロックってカルメンマキとか四人囃子とかか。
はたまた俳句あたりを参考にすると良いかも。

メロディーに母音を乗せていくとなんか変な日本語のイントネーションになってしまうこともある。
こんな場合はリズムをウラにしたり装飾音で音節を増やしたりすといい塩梅になることを学んだ。
学んだと言えば、リハーサルスタジオにはダイナミックマイクしか無くて、ポップガード的なものも無いのだが、マスクをして歌えばいいって、NGの二人から教わった。イマドキのような気がして妙に感心した。

年齢とともに高い声が出なくなるのは事実である。ノドの感度が落ちている、高い音に共鳴しなくなっている。気持ちでは出ているはずの音程が空気しか出ていない。裏声は出ないし。プログレの人とか年齢がいっても高くて少年のような声出てる人いるよね、デイブ ギルモアは今でも声が出ているようだし、グレッグ レイク、ジョン ウェットンは晩年まであの少年のような声だった。欧米人はノドの構造が違うのか、YouTubeで見た森園勝敏はやっぱり声が出なくなっていた。

家であれこれ試してスタジオで録音し、たくさんのトラックからいいとこ取りして、ホージに渡してミックスしてもらい、を3回ほど繰り返してなんとかなったかなというのが1ヶ月ほどしてこのブログの続きを書いている今だ。どうかそんな試行錯誤もお楽しみにしてください。

つづく
©️PlanetWave