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フラクタル... イメージで認識し、抽象化して理解し、定量的にアウトプットする


Writer : matsushi


Type/ : 2020-09-26 / blog

あなたが音楽を聴いた時に、もしその音楽を気に入れば、
そこで表現されている世界観に気がつき、
受け入れて、
無意識のうちにメロディ、和声、リズムの分析に取りかかる。
そして、カッコいい、となる。

日本人の場合、コミュニケーションは感情の共有、認識の再確認が目的だったりする。
本来はコミュニケーションは情報の交換が目的のはず。
曲のあの部分ね、タカタータッタッタとか言われても僕はよく分からない。
隣の友人は分かっているらしいから、僕には何かの能力が欠けているんだろうと思っていた。
最近考えた僕が擬音で言われても分からない理由、
擬音は既に意味としてお互いに認識している事象の指示代名詞、
it/thatの役割を果たしているんじゃないかと。
つまりタカタータッタッタで分かるんじゃなくて、
「あの部分ね」で既に暗黙の了承事項として認識しているんじゃないかと。
いわば二重指示代名詞だ。

Facebookなんかやってると、たまに間違い探し的なオススメ記事があって、
例えばたくさんの「を」の中から違う文字が分かりますか、的なやつ、
数百文字の中に一文字だけ「と」が紛れてたりする。
僕はこれは得意、数秒で分かる。違う文字だけハイライトされて見える。

「一般化」は万人に分かるように簡単化することではない。
例えば一般相対性理論は特殊相対性理論より難解だ。
ここでの「一般化」は特殊な場合だけ成立するような理論ではなく
普遍的に成り立つように理論化することを意味する。
一般化するとその法則はいろんな事象に応用可能になる。
オブジェクト指向の抽象クラスも同じ。
一般化も人によって得意、不得意な人がいて、得意な人は瞬時に物の本質を捉えることができる。
音楽を創造する上では必要不可欠な能力だ。
たぶん訓練でなんとかなる能力だと思う。
これが無いと、曲を作ってもどこかで聞いたことあるような曲ばかりができあがることになる。

大学時代、物理的に物を考えるよう叩き込まれた。
真理への近道だが、現実世界ではケースバイケースにしないと
特に人間に対しては上手くいかないことが多いです、
僕の妻に対してのように。

音楽、絵画、食べ物、
いろんな例で示すと面白いと思うが、
冗長かもとも思う、
抽象化までで留めておく。

つづく

#「フラクタル」は今取り掛かっている新曲のタイトルです
©️Planet Wave