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エイリアンは音楽を理解するか?


Writer : matsushi


Type/ : 2020-11-19 / blog

エイリアンと人類の共通言語としての音楽?
いやいや音じゃなくて光だろ、
というわけで、友人と居酒屋で議論になったこのテーマで今回はお届けする。

極端に考えるのは思考の一つのテクニックである、
宇宙空間、水中ではどうか、空気の振動はそのままでは伝わらない。
媒体がなくても伝わるのは電磁波(光)、化学反応...かな、
音楽といえども情報伝達なので伝わらなくては始まらない。
エイリアンとも光であれば伝わりそうだ。

音と同じく光も波形の足し算ができるのだろうか?
ノイズキャンセリングイヤフォンのように光を合成することでアイマスク代わりになるのだろうか、
これはできない。
絵の具を重ねると黒になるが、光を重ねても明るくなるだけで暗くはならない。

音程=周波数=色相、音量=デシベル=明度、音色=波形=彩度かな?
色立体だとそんな対応だと思うが、光の物性はなんか音とは違う。

単音メロディー相当なら光でもできそう、色と明るさ鮮やかさを時間軸で変化させれば良い。
だが和音は?
音なら、近い波形が重なると音色として認識され、遠い波形だと別の音程と認識されて和音になる。
光も混じり合う波形は同じだが遠い波形でも和光にはならない、と書いて、
回折格子は?
と思い至った。
カラーテレビのように三原色を重ねて別の色になったり、
回折格子のようにシマシマになったり、
でもシマシマにするにはテクニックが必要だ。
波長とスリットの間隔を注意深く調整しなくてはならない。
音楽ならぬ光楽は難しそうだ。

単純には空間に時間軸で変化する光を投影することで和音まがいができそうだ。
まさにiTunesのビジュアライザーである。
シンクロエナジャイザーである。
でも音楽のように統一的じゃない。
フリージャズ、前衛だ。
光にも楽理が必要だ、光の音楽版を光楽と呼ぼう。

エイリアンにとっての情報伝達手段としての光...
そこのあなた、電波で信号を送ればいいんじゃね、っていうのは意味が違う。
それは媒介として光や音を使っているのであって、言葉やコードを送っているのであって、音楽のようにそれ自体に意味があることとは違うのである。

周波数の変化、周波数の合成を我々は美しいと感じる。
エイリアンが光それ自体をどのような方法で楽しんでいるのか分からないが、
エイリアンもまた周波数の変化と合成を楽しんでいるはずだ。

つづく
©️Planet Wave