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サブミットを考える


Writer : matsushi


Type/ : 2023-06-10 / blog

キュレーターはsubmitされた曲を完成品として聴きます、当然と言えば当然ですが。
どうも学生時代からバンドをやってると、つい将来性とか可能性を見て目をかけてよ、と思いがちですが、彼らはたくさんの曲を自分の責任で選ぶ立場なわけで、甘えは許されません。

ネット配信、サブスクの時代になり音楽業界が様変わりしています。
欧米ではgeekがBusinessを興して大化けするということがしばしば起こります。
音楽業界に限らずシリコンバレーや宇宙産業など彼らがcoolだと思う分野に優秀なgeekが集まります。
音楽で言えば、彼らは朝から晩まで自分の好きなジャンルだけをひたすら聴きまくって、そのgeekさがBusinessになると信じている連中です。
ブロガーだったりspotify playlister、さらにWebサイトなどメディアを立ち上げてビジネスとして活動しています。
彼らにウケるためには相当なインパクトと完成度が必要です。

NGとしては、submitするなら勝ちに行かないといけませんが、そのために我々の音楽性を変える必要はありません。
すでに完成されてるし、海外のバンドを聴いても我々の方が優れていると思っています。
ただ、聞き手に対してちょっと優しすること、目立つところを整えたり、メリハリをつけてキュレーターのメディアに載りやすくする必要があります。
そのくらいの微調整は必要でしょう。

サブミットは昔だったらデモテープを送ることに相当しますが、例えば音楽事務所やレコード会社にデモテープを送る場合は、多少の粗さがあっても、最終形になるまでにはレコーディングという作業があり、そこでプロたちが手を入れ、編集してもらえる、という甘えがありました。
今は家で完成形を作れる恵まれた時代でもあり、また、最初から完成形を作らなければ市場では受け入れてもらえないという、難しい時代でもあります。

©️Planet Wave