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NGの音作りNo9 Next Songs アレンジメント


Writer : hoji


Type/ : 2021-02-13 / blog

(好きな映画「オーケストラ!」のチャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲の場面)



こんにちは、
NGの音作り9回目となりました。

年末と年始に2曲をリリースさせていただいて、2ヶ月たちまして、春リリースの予定の曲作りも大詰め時期となってきました。
以下の3曲がリリース予定です。
・TimelessVillage
・Dream
・Shadow Phenomenology

TimelessVillage
アレンジのメイキングとして、 youtube timelessVillage#2 にて発表してまして、お聴きの方もおられると思います。youtubeは途中経過なので正式ボーカル入り完成版は各サイトからの配信となります。イシモトブログにも出てきましたが、今回、イシモトボーカルが歌い上げています。ギターインプロもいい感じで新しい雰囲気の曲になっています。ダイナミックな感じの曲調でリズミック、僕らとしては「かっこいいなぁ」と感じていますが、春になったら、皆様、お聞きいただいて、感想など頂けたらありがたいです。

Dream
これも、アレンジメイキングで、 youtube Dream#2 にて発表していましたので、お聞きの方もおられると思います。インスト曲ですね!かつ、通常のバンド形態でないということで、各サイトからの配信はせずに、最終盤もyoutubeのみの配信とする予定です。実は、音楽サイトからのリリースの方が、曲の音質は綺麗なので、ひょっとしたら、しばらくして、各サイトからもリリースするかもしれません。

Shadow Phenomenology
影の現象学という日本語になります。副題も付いていて、現在そのタイトルをイシモト主体に皆で相談中!
30年ほど前にNewsGathering2人で活動していた時期に、よく演奏されていた曲で、前回のブログでも話が出ていた「泣いた赤おに(CrimsonRedOgreCried)」というタイトルがついてた曲。まだ、アレンジ途中のもので、昔の演奏ものもyoutubeではまだ発表されていない。今回クニオが新しく作り出したメロディーがスゲーって感じで、言葉で表現すると、「穏やかな感じ、クニオボーカルがすごく綺麗にはまっていて、少しプログレっぽい」かな。これも、春のリリースまでお待ちくださいね!

ミックス、マスタリング的な話をさせていただくと、3曲とも特徴はオーケストラレーションの楽器、そう、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、オーボエなどが入ってまして、僕としてはすごくミックスの勉強になりましたです。これまでも、「曲:Nymphs」でもヴィオラなど入れてましたが、今回はオーケストラ楽器が鳴り共鳴しているような空間を大事にしたいと、曲調から感じてまして新たにチャンレンジした次第です。

初めは、あまり考えずにこれまでどおりのノリで、オケ楽器にて「Dream」のミックスをしたら、クニオから「弦楽器の倍音がきつくて耳が痛い」とのご指摘をいただきました。聞き直すと、確かに、耳の横で生のバイオリンが鳴りまくっている感じのキツーイ倍音があって耳がいたーい状態。世に出ているクラシック楽曲は、こんなに倍音が高くないし綺麗で聴きやすい。なんでやねん!っていうこととなった。

で、最初は普通にリバーブとエコーや!なんて思って少し深めにかけたら、音がぼやけてしまってオケ空間も感じない、感じは悪くないんだけど、薄っぺらな感じで、なんか違うなーって、弦の鳴る感じも欲しいし、どないしたらええねん?と悩む状態に突入。。。
倍音が高いけど、オーケストラになると綺麗な音になるし、オケって、同じ種類の楽器は複数台で演奏されてるから、その波長が混ざりもあって綺麗になっているに違いない、なんて独善的な判断を勝手に考えたりしたが、でも、あまりに違いすぎる!しかーも、弦楽四重奏などは楽器の数が少ないのに綺麗に聞こえる。根本的になんか違うわー、やはり綺麗に聞こえないとアカン、っと、いろいろと試行錯誤を開始したわけです。

(Shadow Phenomenologyのミックス画面)


こういう時は、ググるのが一番!

調べてみたら、オケの場合は、リバーブセンドするとき、プリフェーダなどを使うと良いとの記載が。おっ!そっか!
これまでは、オケ楽器のリバーブトラックへのセンドにはポストフェーダを使用していたんですが、それをプリフェーダに変えてみた。
ポストフェーダの場合は、音が大きくなればリバーブ量も大きくなるので、楽器音量を上げると音の芯がぼやけてしまう。プリフェーダの場合は、楽器の音量に関係なくリバーブを一定に保つことができるんで、空間の中で楽器の原音量を決めることができる、結果、楽器自身の音も活かすことができる。きっと立体感が出るに違いない、と試してみると、おおお!!! 弦の芯もあって、かつ、少しまろやかに聞こえるようになった、耳も痛くないぞ、やった!!
めでたし、めでたし!

クニオに聞いてもらったら、good! となって、この方法を使うことにした。いろいろやってみると、ボーカルにも合いそうだし、オケの中のピアノにも合いそうなので、それから、よく使うようになりました。
ネットよ!ありがとう。おおきに!!!!

なんやかんやで、ミックス作業を始めたのは、昨年の4月ごろからだったので、ようやく10ヶ月経ってもうすぐ1年になろうとしてて、毎回勉強することも多く、まだまだなので、情報を公開されている世の諸先輩方々には本当にお世話になっています、頭が下がります。
本当は、きっと色々なケースでの正解があって、極める手法もあるとは思いますが、僕の場合は経験のみで進むタイプみたい、まあ、その方が性に合っているようです。

「毎回、何か新しいことがあるということは、とてもありがたい。」ということで、今日はここまで!
また、次回に。

つづく