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プロモーション


Writer : matsushi


Type/ : 2022-06-26 / blog

人が何かを気に入るときのメカニズムは何なのか、購買行動へと背中を押すものは何なのか。
NGのプロモーションを考える時に毎回頭を悩ます問題である。
振り返って考えてみよう。
単に露出を多くすれば曲を聞いてくれる訳ではないことはこの2年間でよくわかった。
最初は物珍しさから知り合いからの反応が良く、その延長線上では広報すればするほどリアクションも多くなるはずであった。
ところが仏の顔も三度まで、だんだん友達祝儀は減っていき、今ではほぼ無い。
有料で広告を打つことも何度かしたが、その場合は金額に応じてアクセスは増えるものの、ファンとして聴き続けてくれるかと言うと、媒体ごとの統計、分析ツールの結果を見ても、それもなさそうである。
例えばfacebookで動画広告が表示された場合、その動画を最後まで見る、というハードルがあり、曲を気にいるか、があり、リンク先をクリックするか、があり、広告期間が終わったあとも気にかけてくれ自らアクセスしてくれるか、となると、なかなか難しいことは容易に想像がつく。

自分の場合、まず聞きたい音楽がある。こんな音楽が聴きたい、がある。
ロックではシンプルすぎる、ジャズギターは神経質すぎる。
もちろんロックだって良いものはある、King Crimson、Pink Floyd、Led Zeppelinなど、奥深い。ジャズでも力強いものはある。サックスプレイヤーは感情深く、力強い。
自分の聞きたいのは、ストーリーが面白く、できれば心理的にも奥深く、そして真ん中に芯が通っているような力強さのある音楽である。
そんな音楽があれば少なくとも自分は自らアクセスして聞くね、フォローし続けると思う。
だからそんな音楽を目指して作り続けている。

こういうのはどうだろう、ナチス時代のヒトラーや宣伝相ゲッペルス。
演説はもちろん当時新しかったラジオや映画を使っての国民への洗脳。
内なる敵を作っての一体感。
経済的な復興によってインテリに対して自分への言い訳を与え、口を封じる。
民族に自信と特別感と過度な優越感を与える。もう言いなりである。
プロモーションの教科書なのであろう。

さてNGはどうしたものか。

©️PlanetWave