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NGの音作り No.4


Writer : hoji


Type/ : 2020-12-09 / blog

(Fractal youtube画像)


こんにちは、
NGの音作り4回目です。

1月に向けて、新曲2曲をリリースする予定です。曲名は、Fractal と Will です。

ジャケットの画像もHPのDiscographyにアップしていますので、ご参照ください。
デザインは、いつもクニオが丹精込めて作成しております!

少し前に、新曲FractalのVocal音入れをさせて頂きました。
クニオ先生から英語発音とメロディのご指摘を一つずつ丁寧に受けながら、頑張って入れました(このご時世なので、マスクして録音!)
毎度のことですが、音どりは緊張します。

新曲Fractalは、35年ほど前にクニオとピアノ+ベースのデュオでやっていた頃のインスト曲。
二人であーだコーダ言いながら曲作りをした記憶があります。
今回youtubeでも、その当時の演奏を紹介しています。
第一弾、Fractal #1 は、以下のURLでご覧いただけますので、是非、ご視聴を!

https://youtu.be/NRUUQmuDRi0

しかし、びっくり! 約35年も前のビデオの一部が残っていたなんて!感動!!

今後は、現在のアレンジに至るまでの流れで、#2、#3 とyoutube配信させて頂きます。そして完成版は、各配信サイトからご視聴くださいね。

動画作成してくれたのは、イシモトの後輩で我々の協力者、Mr.Asada です。
Mr.Asada はボーカリストですが、動画編集も得意分野のようです。すごーく助かっております。
Mr.Asada ありがとう!
上の画像もMr.Asada作、アール・ヌーボ調の装飾が結構好き!

さて、
前回の内容、少し難しかったとの話もありましたので、なるべく優しい感じでさせて頂こうと思いますが。。。。また難しくなったらお許しください。

今回はミックス、僕のミックス手順は、だいたい決まってて、
まずは、キック+ベースだけで聞いて進めます。
やっぱ、曲の基本なので大事。そのあとは、それにボーカルかソロ楽器をプラスした組み合わせでミックスします。この最小の組み合わせで、しっかり聞けるレベルを目的に!
しかし、その前に全てのトラックを一つずつ、綺麗にコンプ(コンプレッサー)、EQ(イコライジング)処理などキチンとしてた方が良いです。これも、結構時間がかかるんですが、この「下ごしらえ」(料理レシピみたいね)は、すごーく大事!

料理といえば、実は、僕は学生の時、イシモトと一緒に「生ビールを出す店」(その名もズバリ、ビール園と言う名前のお店)でバイトをしてました。僕は厨房で、イシモトはカウンターが担当だった。この時はコックの見習いみたいな状態だったんだが、その仕事を通じて料理する事が大好き!になりました。今でも包丁は自分で言うのもなんですが相当使えます!
イシモトとは、いろんなバイトを一緒にやってて、面白い出来事もいっぱいありました。時間ができたら、また書くねー。
聞くところによると、包丁の使い方と自転車に乗ることは、一度覚えたら、脳のある場所に記憶が確定されるから、長い間やっていなくても、すぐに元に戻るそうです。ピアノもそうだと聞きました。

若い頃の経験もあって、料理を作ることは大好きです。失敗も多いんですが、美味しく、皆で楽しく食べられたらOKね!音楽と同じ!
今回も、クニオの家にお邪魔して、コンデンサーマイクで録音したのですが、驚いたのが、クニオが料理を作ってオモテナシしてくれた事!
すごく驚きました。若い頃、何度か泊まり込みでレコーディングした時なんかは、大体は僕が料理を作っていたんだが、まさか、クニオがいつも間にか料理ができるようになっているとは!!!
トマトの煮込みやら、チーズフォンデュなどを頂きました。とても美味しかったです。
おっと!話がずれた、元に戻します。

キック+ベース+ボーカル(目立つフロント音)の3つの組み合わせが、そこそこ「いい感じ」になったら、ハイハット、スネア、タム、パーカッションなどを入れていきます。追加したものとの組み合わせでキチンと聴けるまで細かくバランスとったり、EQ(イコライジング)を変えたり、リバーブを変更したり、もろもろ作業します。目的の音にならなかったら、また、キック+ベースに戻ったりします。
初めに戻ることもあり。いったりきたりしながら「いい感じ」にします。結構時間かかるんで、耐えるところですね。
次に、ピアノ+シンセとかギターが登場、そのあとはホーンとかストリングス。ものによっては、先にベース+ピアノから始めるのもあるので、順番は曲を把握して決めていきます。なかなか真面目でしょ!

ミックスするたびに感じることなんだけど、「下ごしらえ」はすごく大事と思います。EQとコンプが大半なんだけど、この部分は手を抜けないです。特にEQにすごく気を使ってます。
例えば、低音を構成する楽器は、きちんと低音ブーストさせ周波数の住み分けをします。具体的には、キックとベースは、音の周波数がぶつからないように避けて。例えば、ベースが70Hzぐらいでキックは50Hzだったら、ベースの50Hzを、Q(音の幅)を狭くしてGainを下げます。キックも70Hzを、Qを狭くしてGainを下げます。そうすると、お互いにぶつからないから音がぬけます。あったまいーい!なんて、ミックスする人は皆やってるわ!って言われそう。このような技を曲よって臨機応変に使い分けながらミックス。新曲でもこのあたりはきちんとやったつもりだけど、うまくいっているかは少し不安、1月ごろに配信されたら聞いてみてくださいね。

(Logic pro X にて、Vocalのイコライジング、Graphic EQを使っているところ)


イコライジングのプラグインは、Channel EQ と Graphic EQ 2種類を使います。
好きなのは、Graphic EQ。
Logic pro X だと、Vintage EQ Collection の中にあります。
このEQは、ちょっとザラザラしたアナログ的な音作りができるので、好きです。
Channel EQのハイパスとローパスの組み合わせで同時に使うことが多いです。
このGraphic EQは、ボーカルやギター、ベースなどの生楽器のイコライジング作業でよく使います。

いつも悩んでしまうんですが、コンプが先かEQが先かなんて話で結構盛り上がる(僕だけかな?)んですが、僕はコンプのプラグインを先にさす派ですね。コンプのアウトの音でEQがかなり影響受けるように感じるからです。でもこのあたりは、好み、個性。いい感じになればそれで良いと思う!!

ミックス、マスタリングは、習ったことなくて、あまり経験も積んでないから、まだまだ駆け出し。なので、一人では不安!!仲間が大事です。
イシモト、クニオの二人は経験も多く、すごく耳が良いので、出来上がったミックスとマスタリングは常にチェックしてもらっています。二人がいるから自信を持った音作りができます。感謝です。

もっと、いっぱい話はあるんだが、続きは、また次回に!
もし何か知りたいことや聞きたいことがあったら、メール(hoji@newsgathering.tokyo)で。。。
ではね!

つづく