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僕らの音楽遍歴14"Here Comes The Flood/Peter Gabriel,Robert Fripp"


Writer : kunio


Type/ : 2022-03-08 / blog

毎年この季節がやってくると、この曲が頭の中で鳴り出す。
”Here Comes The Flood”、キリスト教を信じる人とは違う感覚で聞いているのかもしれないが、自分にとっては震災の体験が形を変えて耳に届く。
この曲は二つのバージョンがある、ひとつはPeter Gabriel の独立1作目のアルバムのラストソングとして強烈な印象を受けた覚えがある。
もう一つはRobert Frippの、これもソロアルバムとなる”Exposure”のラストソング。
前後に”Water Music"というフィリッパートロニクスの小曲を配した、シンプルな演奏である。ピアノと歌はPeter Gabriel 、シンセサイザーをBrian Enoという贅沢なメンバー。演奏はいたってシンプルながら、鬼気迫るものがある。
どちらのバージョンも甲乙つけがたい名曲だと思う。ちょうど大学に進学する春頃に、よく聞いていたので、もともと3月のイメージを抱いていた。
そしてこの曲の終末観は完全に自分の中に刷り込まれているに違いない。NGの曲にはこの終末観や、来るべき世界観のようなものが常に付きまとっているが、実は、この曲のようなものにルーツがあるのかもしれない。